誕生星座って誕生日に見えないってホント?星占いとの関係は?

誕生星座で運勢を占う「星占い」は誰もが一度は見たことがあるでしょう。
毎朝、なんとなく星占いを見てから出かけるという方も多いかもしれません。

でも、そもそも誕生星座ってなんだか知っていますか?
そして、自分の誕生星座は誕生日には見えないって知っていましたか?

このページでは、誕生星座について詳しくご紹介します。

目次

誕生星座ってどうやって決まってるの?

生まれた日の太陽の位置によって決まる誕生星座

誕生星座とは、生まれた日に太陽と同じ位置にある星座のことでした。

昔の人は、とてもまぶしく季節にさえ影響を及ぼす太陽は、人間の人生にも影響を及ぼすに違いないと思いました。
そして、生まれたときに太陽がどこにあるかによって、その人の一生が決まると考えました。

そこで生まれたのが誕生星座です。

人が生まれた瞬間に太陽と同じ位置にあった星座が、その人の誕生星座となります。

誕生星座と太陽の位置
誕生星座と太陽の位置

太陽がある方向に星座があるということは、その星座が見えるのは昼間です。
昼間に星を見ることはできませんから、自分の誕生星座は自分の誕生日には見ることができないんです。

ちっち
じゃあいつ見えるの?
すたっち
自分の誕生日の半年後だと、太陽が反対側にあるので見ごろですね。 

というのは昔の話

先ほど、自分が生まれた日に太陽があった場所にある星座が誕生星座だとご紹介しました。

しかし、これは誕生星座というものができた時、昔の話です。

誕生星座というものが考えられたのは、古代ローマの学者、プトレマイオスの頃と言われています。
もう2000年ほど前なんです。

その2000年の間に、地球がちょっとずつ動いてしまい(歳差運動といいます)、 ”生まれた瞬間に太陽と同じ位置にあった星座が誕生星座”という法則が崩れてしまいした。

すたっち
例えば、9月1日に生まれると”乙女座生まれ”となるはずだったのですが、実際には、9月1日に太陽はしし座の位置にあります。

このずれは日々ちょっとずつ生じていきます。
いちいち直すのは大変なので、誕生日の星座と実際の星座は別物だと考えることになりました。

誕生星座は全部で12個あるんですが、実際の空にある星座のことを12星座、誕生星座のことを12宮(きゅう)と言います。

また、星座はひらがな(またはカタカナ)で表記するのが正式です(しし座、おとめ座等)。しかし、12宮は漢字で表記することで区別します(獅子座、乙女座等)。

星占い

太陽は星座の間を決まった道を通って、動いていくように見えます。
この太陽の道のことを黄道(こうどう)と言うのですが、太陽の他に惑星と月もこの黄道を通ります。

他の星座の星は形を変えずに動いていくのに対して、自由に動き回っているように見える太陽や惑星と月が神様の意志を表していると考え、星占いは始まりました。

12宮にはそれぞれ、守護星(惑星と月)が決まっています。
さらにそれぞれの守護星には守護神もついていて、この守護神によって運命や性格が決まると考えられていました。

誕生星座 守護星 守護神 性格
水瓶座 天王星 天空の神ウラヌス 型に収まらない性格で、変り者と思われることもある。
魚座 海王星 海の神ポセイドン ロマンチストで、心優しい。
牡羊座 火星 戦の神アレス リーダーシップが強いが、気が短い。
牡羊座 金星 愛の神アフロディーテ 強い意志を持つが、頑固な一面も。
双子座 水星 商売の神ヘルメス 好奇心が強いが、気まぐれ。
蟹座 狩猟の神アルテミス 思いやりがあり、家庭を大事にする。
獅子座 太陽 芸術の神アポロン プライドが高く、わがままになることも。
乙女座 水星 商売の神ヘルメス 几帳面で、まじめ。
天秤座 金星 愛の神アフロディーテ 常に冷静で、争いを好まない。
蠍座 冥王星 冥府の神ハデス 無口で控えめだが、心の中には強い意志を持つ。
射手座 木星 天空の神ゼウス 明るい性格で、熱しやすく冷めやすい。
山羊座 土星 大地の神クロノス 用心深く、責任感が強い。

守護星が自分の星座のところにあるときは、良い影響があり、反対側にあるときは悪い影響が強く運気が悪いと考えられていました。

おわりに

生まれた日に太陽があった位置で人の一生が左右されるかどうかはわかりません。

しかし、そもそも太陽の位置がずれてしまっているということを考えると……。

と言いつつ、私は星占いを結構チェックしています。
さらにラッキーカラーなんて言われてしまうと、ついつい身に着けたくなってしまいます。

誕生星座というものに特に意味はないかもしれませんが、夜空に自分の誕生星座を見つけると、ちょっと嬉しくなります。

みなさんも、良かったら自分の誕生星座を探してみてください!

誕生星座一覧

自分の(あるいは誰かの)誕生星座について詳しく知りたい方や探してみたい方は以下のリンクからどうぞ!

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この記事を書いた人

大学2年で宇宙の写真を撮ったことがきっかけで宇宙にはまる。
大学院で宇宙の研究をし、そのまま宇宙に関わる仕事に就いたまあまあな星好き。一児の父。
いつか「オーロラ・ウユニ塩湖・南十字」を見に行きたいと思っていたら、新婚旅行でオーロラを達成。

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