2/19~3/20に生まれた人の誕生星座、うお座。
このページでは、そんなうお座について詳しくご紹介します。
うお座の見つけ方
秋の星座の目印「秋の四辺形」の東側を覆うような大きな「く」の字がうお座の目印です。
秋の四辺形の対角の2つの星をつないで、西に伸ばすと、うお座で一番明るい星「アルレシャ」を見つけることができます。
アルレシャを見つけたら、秋の四辺形を包むように大きな「く」の字の星並びを探してみてください。
それが、2匹の魚をつなぐひもの部分の星並びです。
ちなみに「アルレシャ」には「ひも」という意味があります。
しかし、一番明るい星でも4等星と暗いため、街中では見つけることは難しいです。
星がよく見える暗い場所に移動して探してみてください。
神々の酒をお酌する美少年【神話】
神々の宴の最中に現れた怪物テュホーンから逃げるために、魚の姿に変身した愛と美の女神アフロディーテと、その子エロスの姿。
はぐれないようにひもで結ばれた姿をしています。
うお座にある宇宙
地球に正面をむけるきれいな銀河
うお座には、「M74(NGC 628)」と呼ばれる銀河があります。
銀河の回転軸が地球を向いているため、きれいな渦巻をみることができる銀河です。
彗星と紛らわしいといわれるメシエ天体の中では、見えにくい部類です。
うお座の豆知識
昼と夜の長さがほぼ同じになる「春分の日」
太陽の通り道である「黄道」と、天の赤道が交わる点「春分点」は現在、うお座の方向にあります。
太陽がこの春分点を通過した日が、「春分の日」です。
日本では3月20日または3月21日になることが多いですが、国によって時差があるので、同じ年でも国によって日付は1日ずれてしまいます。
太陽は「東から登って西に沈む」と言われていますが、真東から登って、真西に沈むのは春分の日と秋分の日だけです。
春分から秋分にかけての夏の季節は、北東寄りの空から太陽が昇り、北西寄りの空に沈みます。
このおかげで、夏は太陽が出ている時間が長く、昼が長い暖かい日が続きます。
反対に、秋分から春分にかけての冬の季節は、南東寄りの空から太陽が昇り、南西寄りの空に沈みます。
太陽が出ている時間が短く、昼が短い寒い日が続きます。
春分の日は、夏と冬の境目で、「昼と夜の長さが同じになる日」と言われています。
確かに、真東から太陽が昇り真西に沈むので、太陽が地平線より上にある時間(昼)と地平線より下にある時間(夜)がほぼ同じになるのですが、「昼と夜の長さが同じになる」かというと、実は違います。
なぜかというと、主に2つの理由があります。
1つ目は、春分の日は太陽の「中心」を考えたときに、地平線の上にある時間と、地平線の下にある時間が一緒になる日だということです。
昼は「日の出」から「日の入り」まで、夜は「日の入り」から「日の出」までですが、日の出と日の入りは、太陽の「中心」ではなく、「上端」を考えています。
地平線から太陽が少しでも顔を出した時が日の出で、地平線の下に太陽が完全に沈んだ時が、日の入りですよね。
ということは、日の出の瞬間と太陽の中心が地平線にたどり着くまでと、太陽の中心が地平線の位置に来てから太陽が完全に沈むまでには、少し時差があります。
そのため、少し昼の時間が長くなってしまうのです。
また、もう一つの理由として、地球には大気があるので、太陽からの光が屈折して(曲がって)私たちに届くということです。
光の屈折というのは、簡単に言うと、光がまっすぐ進まず、密度が高いほうに少し曲がってしまう現象です。
宇宙空間を考えると何もない空間と地球の大気では、地球の大気の方が密度が高いです。
このせいで、太陽からの光は地球に沿うように少し曲がって私たちに届けられます。
すると、私たちは地平線よりも少し下にあるはずの太陽が、光の屈折により浮き上がって見えてしまいます。
ということは、まだ地平線よりも下にある太陽が見えてしまうので、昼間が長くなります。
(日の入りの時も同じです)
この2つの理由から、春分の日は、昼間が夜よりも、約15分ほど長くなってしまうのです。
まとめ
うお座についての「見つけ方」「神話」「そこにある宇宙」「豆知識」を紹介しました。
次にあなたが見上げるうお座が少しでも輝いて見えますように。