3/21~4/19に生まれた人の誕生星座、おひつじ座。冬の星座と秋の星座の境目に位置する星座です。
このページでは、そんなおひつじ座について詳しくご紹介します。
おひつじ座の見つけ方
ペガスス座とおうし座のちょうど間に輝いているのが、おひつじ座です。
おひつじ座は秋の星座ですが、冬の星座であるおうし座の隣に位置するということで、星空の季節の境目に位置しています。
秋の四辺形(ペガススの四辺形)の北の2つ星をつないで、東に伸ばすと、おひつじ座で一番明るい星ハマルを見つけることができます。
ハマルは2等星とこの辺りで一番明るい星ですので、見つけやすいかと思います。
ハマルはアラビア語で「羊」または「羊の頭」を意味します。
黄金の毛皮を持つ羊【神話】
おひつじ座は、黄金にかがやく毛皮を持ち、空飛ぶ牡羊と言われています。
この黄金の羊の毛皮を手に入れるために、アルゴ船に乗った大冒険が行われました。
アルゴ船には、多くの英雄が乗っており、その中にはヘルクレスやふたご座のカストル、ポルックスもいました。
おひつじ座にある宇宙
人類の隣人がいるかもしれないティーガーデン星
地球から12.5光年と比較的近いところに位置するティーガーデン星は、重さが太陽の10分の1以下と軽く、非常に暗い星です。
そのため、地球に近いにも関わらず2003年まで発見されていませんでした。
ティーガーデン星の周りには2つの惑星が周っていることが分かっており、そのうちの内側を周る惑星は、地球とほぼ同じ重さであり、液体の水が存在する可能性があるといわれています。
液体の水があるということは、生命が存在する可能性も高く、私たちの隣人が住んでいるかもしれない星です。
おひつじ座の豆知識
12星座の始まりはおひつじ座から!?
太陽の通り道である「黄道」と、天の赤道が交わる点「春分点」は現在、うお座の方向にありますが、かつてはおひつじ座の方向にありました。
これは地球の自転軸のぶれ(歳差)によって、春分点が移動しているからです。
約26000年周期で、星空を一周している春分点は、誕生星座(黄道十二宮)が作られた紀元前2世紀には、おひつじ座にありました。
そのため、おひつじ座は誕生星座の1番目の星座とされています。
そのことから春分点のことを「白羊宮の原点」と呼ぶこともあります。
また春分点のマークはギリシャ字のガンマ(γ)によく似た形ですが、これはおひつじ座の頭の形に由来します。
ちなみに、春分点は少しずつ西に移動しており、現在はおひつじ座からうお座に移っていますが、西暦2600年頃には、さらに隣のみずがめ座に移るといわれています。
まとめ
おひつじ座についての「見つけ方」「神話」「そこにある宇宙」「豆知識」を紹介しました。
次にあなたが見上げるおひつじ座が少しでも輝いて見えますように。