6/22~7/22に生まれた人の誕生星座、かに座。一応春の星座で一番初めに登ってくるのですが、隣にあるしし座が目立つので、忘れられがちな星座です。
このページでは、そんなかに座について詳しくご紹介します。
かに座の見つけ方
かに座は、しし座とふたご座の間に輝く星座です。
一番明るい星でも3.5等と暗いので、星がよく見える場所に行かないと見つけるのは難しいです。
明るい星は、しし座の背中の二つの星をつないだ先に見つけることができます。
背中でぼやっと光る「プレセペ星団」も暗いところなら意外と目立ちます。
友達思いの勇敢な巨大蟹【神話】
ギリシャ神話の英雄ヘルクレスが罪を償うために行った12の大冒険の2回目は、9つの首を持つ海蛇を退治することでした。
同じ沼に住む友人である海蛇が窮地に陥った時に、加勢した巨大な蟹がかに座といわれています。
かに座にある宇宙
死者の魂に見えるといわれるプレセぺ星団(M44)
約600個の星がぎゅっと集まった星団であるプレセペ星団。
ちょうど蟹の甲羅の部分にあります。
プレセペはラテン語で「飼い葉桶」を意味し、かに座の2つの星が食べる2頭のロバに見立てられていたことに由来します。
英語では「ビーハイブ(ハチの巣)」と言われたり、中国では、「積尸気(ししき; 死者の魂が集まった姿)」と言われたりしています。
星の良く見える場所で目を凝らすと、ぼやっとした雲のようにプレセペ星団の姿が浮かび上がってきます。
昔の人が死者の魂と考えたのも納得です。
かに座の豆知識
カニなの?ザリガニなの?
高級食材として有名なカニですが、その正体がザリガニだったら、少し残念です。
実はかに座のカニは、ザリガニではないか、なんていう説もあるんです。
16世紀のポーランドの天文学者「ヨハネス・ヘヴェリウス」が残した星座絵には、ザリガニのような姿が残されています。
このことから、かに座の「カニ」は何ガニなのか?なんていう議論が巻き起こりましたら、結局カニの種類は特定されていません。
中にはロブスターではないか?なんていう話もあります。
ロブスターだったら、ザリガニよりありがたいですね。
まとめ
かに座についての「見つけ方」「神話」「そこにある宇宙」「豆知識」を紹介しました。
次にあなたが見上げるかに座が少しでも輝いて見えますように。