星や星座の動き方【移り変わる星座の探し方】

目次

少しずつ位置を変える星たち

ちっち
「○○座ってどこにあるの?」

ちっち
「自分の誕生星座を見つけたいんだけど、どこを見ればいい?」

こんな質問に、「○○の方角を見れば見つけられるよ!」と簡単に答えられれば良いのですが、なかなかそうはいきません。

なぜなら星は、“見る日付”によっても“見る時間”によっても位置が違うからなんです。
つまり、その人が“何月何日の何時”に星を見るのかがわからないと、どこを見ればいいのかは答えられません。

でも、星を見られるのがいつかなんてはっきりしません。
晴れた日じゃないと見えないし、せっかく見るなら星が良く見える場所に行ったときに見たいし。

でも星がどんなふうに動いていくのかを知ってしまえば、自分が見ているときにどこに星座があるのかを予想することができるんです!

すたっち
難しい話ではないので、サクッと理解してしまいましょう!

理解できれば覚える必要もありません!

星が動く理由は2つあります。

1. 時間によって変わる星座の位置

せめて「今日の夜だったら〇〇の方向に△△座があるよ!」とでも言えれば良いのですが、そうもいきません。
星座は1日の中でも位置を変えていきます。

「たった1日での動きなんて大したことじゃないでしょ?」
と思ったあなた。星の動きを侮ってはいけません。

数時間見る時間が違うだけでも星はかなり位置を変えるんです。

時間によって位置が変わる理由

そもそもなぜ見る時間によって星の位置が変わるかというと、私たちが住んでいる地球が動いているからです。

太陽は朝、東から昇って、夜、西に沈みます。
太陽以外の星も同じように、東から昇って、西に沈みます。

地球は1日(24時間)に一周(360度)回転(自転)しています。

ということは、今あなたの正面にある星座は、半日(12時間)後にはちょうど地球の反対側にあり、1日後にあなたの正面に戻ってきます。

これを計算 《360[度] ÷ 24[時間] = 15[度]/[時間]》 すると、1時間に15度ずつ星は移動していくということになります。

夜7時に見るのか夜10時に見るのかだと、星座の位置が45度違います。
つまり、夜7時にちょうど南の空にあった星座が、夜10時には南西に移動していることになります。
※正確には、星はカーブしながら移動するので、45度移動しても方位角は45度変化しません。 詳しくは、次の項目で!

ポイント

星は1時間に15度ずつ動く!(24時間で360度)

北斗七星を中心に動く星空

地球は北極と南極を結んだ線を軸にして回転(自転)しています。
これによって、地球上にいる私たちからするとまるで星空が動いているように見えます。

そして見る方角によって、星の動き方が変わります。

まずは、北極星あるの方向(北)を見てみましょう。

北極星は北極と南極を結んだ線を伸ばした先にありますので、いくら地球が回っても、北極星は動きません。
しかし北極星の周りにある星は、北極星を中心に反時計回りに動きます。

今度は反対に南を見てみましょう。

先ほど、星は東から昇って西に沈むと言いましたが、この時南を通ります。
つまり、正確に言うと、星は東から昇って南を通って、西に沈むんです。

というとは、南にある星は、東から西へ動きます。
つまり、南の空を見ていると、星は左(東)から右(西)へ少し弧を描きながら動くということになります。

続いて、東を見てみましょう。

東を向くと、あなたの左手側が北、右手側が南になります。

星は東から昇って南を通りますので、右上の方に動いていくことになります。

最後に、西です。

西を向くと、あなたの右手側が北、左手側が南になります。

星は南を通って西に沈みますので、左上から沈んでくることになります。

まとめると、以下のような動き方です。

ポイント

星は、見る方角によって動き方が違う。

北の空を見ると、北極星を中心に反時計回りに動く!
東の空を見ると、左下から右上へ動く!
南の空を見ると、左から右へ動く!
西の空を見ると、左上から右下へ動く!

2. 季節によって変わる星座の位置

よく「この星座は冬の星座」なんて言いますが、星座にはその季節が決まっています。
これは見る季節によって星座の位置が変わるからです。

先ほど、時間によって星座の位置が変わる理由は地球が自転しているからと説明しましたが、季節によって位置が変わる理由は、地球が太陽の周りを回転(公転)しているからです。

1年が365日なのは、太陽の周りを地球が365日で一周しているからです。

これが同じ時間に見ても、日付が変わると星座の位置が変わる理由です。

ということは、今日の20時にあなたの正面にある星座は、半年後の20時にはちょうど地球の反対側にあり、1年後の20時にあなたの正面に戻ってきます。

これを計算 《360[度] ÷ 365[日] = 約1[度]/[日]》 すると、1日に約1度ずつ星は移動していくということになります。

ひと月に約30度動きますので、3か月で90度変わります。
今月東の地平線付近にあった星座が、3か月後には南の空高く上がってきますので、季節によって見える星座が変わるというわけです。

ポイント

星はひと月に約30度動く!(1年で360度)

移り変わる星座の探し方

みなさん、星座がどのように動いていくのか分かったかと思います。

まずは、基準となる星座の位置を知る必要があります。

見たい星座が、×月□日の△時に〇の方角に見える!
ということが分かってしまえば、みなさん自分が見たい日付や時刻にどの方角に移動しているのか、考えることができるかと思います。

例えば、おとめ座は5月1日の22時に南の方角に見えます。

ということは、

6月1日に見ようとしたら、20時に南の方角に見えることになります。
6月1日の22時に見ようと思ったら、南から30度西を探せば見つかります。

参考

5月1日の22時に南の方角にあった。

  1. 6月1日は、ひと月先なので、30度西にずれる。
  2. ということは、2時間時間を戻せば、南の方角にある。

まとめ

星座の動き方と探し方はわかりましたでしょうか?

私のブログの星座紹介のページには基準の日付・時刻・方角を載せているので、それをもとに自分の見たい日付・時刻の場合を考えてみてください!

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この記事を書いた人

大学2年で宇宙の写真を撮ったことがきっかけで宇宙にはまる。
大学院で宇宙の研究をし、そのまま宇宙に関わる仕事に就いたまあまあな星好き。一児の父。
いつか「オーロラ・ウユニ塩湖・南十字」を見に行きたいと思っていたら、新婚旅行でオーロラを達成。

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