7/23~8/22に生まれた人の誕生星座、しし座。春の代表的な星座の一つで、胸のところに輝く一等星”レグルス”が有名です。
このページでは、そんなしし座について詳しくご紹介します。
しし座の見つけ方
しし座は春の星座のため、春の星座の目印から探しましょう。
春の星座の目印は、北斗七星。7つの星をつないで、ひしゃくのような星並びが有名です。
春であれば、北の空を探すと簡単に見つけることができます。
北斗七星を見つけたら、その柄の部分と水をすくう部分の境目にある星を2つつないで伸ばしていくと、明るい1等星「レグルス」を見つけることができます。
レグルスは春に3つしかない一等星のひとつですので、その辺りにある一番明るい星を探せば大丈夫です。
レグルスを見つけたら、そこから上にはてなマークを裏返したような星並びを探してみてください。
それが”ししの大鎌”と呼ばれるしし座の目印です。レグルスがししの胸のあたりで、そこからししの頭を表しています。
はてなマークをひっくりかえしたので、”なては”マークなんて呼ばれたりします。
【しし座の神話】ネメアの森に棲む人食いライオン
ネメアの森に住む獅子は、家畜の牛や羊はもちろん、たびたび人間も襲うことから、国中で恐れられていました。
このライオンを退治しようと、何人もの勇者たちが出かけていきましたが、誰一人として帰ってくるものはいませんでした。
困った村人たちは大神・ゼウスに祈り、ヘルクレスはゼウスから獅子退治を命じられます。
早速、ヘルクレスはネメアの森へと向かいましたが、持っている武器は、森の中で一本の樫の木からつくった棍棒だけです。
歩いていくと、森の一番深いところに、ある大きな岩穴に行き着きます。
ここが人食いライオンの棲みかで、ヘルクレスが近づいてきたことに気づいて、のそりと岩穴から出てきます。
その顔は恐ろしいもので、口からは血が滴り落ち、顔は真っ赤に染まっていました。
ヘルクレスは後れを取ることなく、持っていた棍棒で、ライオンの頭を骨も砕けんばかりに殴りつけます。
しかし、ライオンの様子は変わることもなく、打ち下ろした棍棒は真っ二つに割れてしまっています。
ライオンは牙をむいて襲いかかり、前足でヘルクレスを地面に押さえつけてしまいます。
こうなれば、ヘルクレスは素手で戦うしかありません、鋭い爪での攻撃をかわしながら、ヘルクレスはどうにかライオンの首をつかまえます。
いくら暴れても、ヘルクレスは決してライオンの首を離しません。
三日間にわたってライオンの首を絞め続け、ようやく人食いライオンは退治することができました。
しし座にある宇宙
獅子の心臓の星”レグルス”
レグルスは、ラテン語で”王子”または”小さな王”を意味し、ししの胸の部分に輝く星です。
星座を形作る星の中で21番目に明るい星であり、1等星の中で一番暗い星です。
獅子の尻尾の星”デネボラ”
デネボラ(Denebola)という名前は、アラビア語で “獅子の尾” を意味する「Deneb Alased」を短縮してつけられました。
おとめ座の隣に位置していて、おとめ座のスピカとうしかい座のアークトゥルスとつなぐと、春の星座の目印である「春の大三角」を形作ります。
スピカとアークトゥルスが共に1等星であるのに対して、デネボラは2等星のため、春の大三角の中では一番暗い星です。
しし座の豆知識
2034年に訪れる、大量の流れ星
しし座流星群
毎年11月14日前後は、しし座流星群を見ることができます。流星群とは、その名の通り流れ星が群になって降ってきます。
といっても、しし座流星群はそれほどたくさんの流れ星が見えるわけではなく、1時間に数個~十数個程度です。
なので、じーっと空を見ていれば5分くらいに1個くらいは流れ星が見えるかな?と言った感じです。
33年周期の大出現
しかし、しし座流星群は過去に大量の流れ星が見れたという記録が残されています。
中でも有名なのが1833年の大出現です。
最大で1時間に10万個を超える流れ星が、雨のように流れたといわれています。
この後、1866年にも大量の流れ星が流れたことから、大出現が33年周期に流れていることが証明されました。
最近だと、2001年が大出現の年でした。日本では多くの場所で晴れ、1時間に数百から数千の流れ星が見えたそうです。
次に大量の流れ星が見えるのは2034年ということになります。
少し先の話になりますが、見逃せませんね!
おわりに
しし座についての「見つけ方」「神話」「そこにある宇宙」「豆知識」を紹介しました。
次にあなたが見上げるしし座が少しでも輝いて見えますように。