うるう年っていつ?4年に一度じゃないってホント?

4年に一度だけ訪れる2月29日。オリンピックの年はうるう年(閏年)と覚えている方も多いかもしれません。

あなたは、うるう年ってなぜあるのか知っていますか?
また、うるう年は本当は4年に一度じゃないということも知っているでしょうか。

このページでは、知っているようで知らないうるう年について詳しく説明します。

目次

1年は365日じゃない!?

太陽の周りを地球が一周するのが1年です。そして太陽の周りを地球が一周するのにかかる日にちが365日です。

というのは、“だいたい”の話です。
もう少し詳しく言うと、 約365.25日かかります。

ということは、私たちが1年を365日としたカレンダーを使っていると、1年ごとに約0.25日、“本当の”1年とずれてしまうんです。
1年で約0.25日ずれるので、4年で約1日ずれることになります。

このずれを修正するために、4年に一度、1年を366日にしようとしているのがうるう年です。
そのために、2月29日が追加されているんですね。

うるう年は4年に一度じゃない!?

先ほど、1年は約365.25日と言いましたが、実はこれも“だいたい”の話なんです。

さらに詳しく言うと、1年は約365.24219日です。

ということは、4年に一度366日を作って、ずれを修正しようとしても、ちょっとずつずれてしまうんです。

1年目が365日、2年目も365日、3年目も365日、4年目が366日です。
つまり、平均すると1年が365.25日になるようになっています。

4年に一度うるう年がくるとすると、4年間が1461日になります。
(365 + 365 + 365 + 366 = 1461)

ということは、1年間は、(1461 ÷ 4 =) 365.25日です。

1年を365.25日と考えているのに、本当は約365.24219日ですから、1年ごとに約0.00781日ずれていってしまいます。

これを修正するために、私たちのカレンダーはうるう年のルールが決まっているんです。

うるう年のルール

(1) 西暦が4で割り切れる年をうるう年とする。

(2) ただし、西暦が100で割り切れる年は、うるう年としない。※(1)の例外

(3) ただし、西暦が400で割り切れる年は、うるう年とする。※(2)の例外

このルールによって、先ほど言った細かなずれを修正しています。

でも、もっと細かく言うと!?

先ほどのルールによって、ぴったりずれを修正できたかというと、そうではないんです。

先ほどのルールをしっかり計算すると、1年が365.2425日となります。
“本当の”1年は、約365.24219日ですから、1年に約0.00031日ずれてしまいます。

ということは、3000年くらい経つと約1日ずれてしまいます。

では、このずれはどうするのかというと……。

実は、決まっていないんです。

そもそも、先ほどのうるう年のルールが使われ始めたのが西暦1582年です。
これが問題になるのはまだまだ先の話。今のところこの問題は先延ばしにされているようです。

おわりに

うるう年について、成り立ちから詳しくご紹介しました。

今年がちょうどうるう年でしたが、皆さんは2月29日をどのように過ごしたでしょうか?

「2月29日に生まれると、誕生日が4年に1度しか来ない」なんて言いますが、他の人より年を取らず長生きできるわけではありません。

ちなみに、「年齢計算ニ関スル法律」という法律で、2月29日生まれの人は、2月28日の24:00に年を取ると決められているようです。
とすると、3月1日にお祝いしてあげるのが良いのでしょうか?

みなさんも2月29日生まれの人が知り合いにいたら、しっかりお祝いしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

大学2年で宇宙の写真を撮ったことがきっかけで宇宙にはまる。
大学院で宇宙の研究をし、そのまま宇宙に関わる仕事に就いたまあまあな星好き。一児の父。
いつか「オーロラ・ウユニ塩湖・南十字」を見に行きたいと思っていたら、新婚旅行でオーロラを達成。

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